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2008年11月19日

ムッシュ・ピエールさんと、前田憲男さん

月曜日は大阪まで出張でしたので、大阪の夜の街を楽しむことにしました。
かねてより、伺いたいと思っていた「バーノンズバー」http://vernonsbar.com/menu.htmへ、足を運ぶことにしました。
バーノンズバーの専属マジシャンには、TVで有名な、ムッシュ・ピエールさんがいらっしゃいます。

お店の扉を開けると、「いらっしゃいませ!」と、ピエールさんがTVで拝見する格好で、お店の中を立ち回っています。
ちょっと感動(笑)。

そして、「実は、東京の種明かし裁判の代理人を務めている弁護士です。」と名乗ると、突然指を刺され、「あっ!そうだっ、つながりました。」と。
実は、夏のジャパンカップで私が功労賞を頂き、受賞のスピーチをした時に、会場にいらっしゃったそうです(ノーメイクでしたので、私は残念ながら気付きませんでした)。

その後は、何かと親切に接待をして頂き、あの、「王様が消えて2人乗りする」マジックの製作秘話などをお聞かせ頂いたり、レクチャービデオ(コインアセンブリ)の演技をカウンターでお見せ頂いたりと、幸せなひとときでした。

4人のプロマジシャンが次から次へとクロースアップマジックをして頂き、皆さん、一級の腕前。偶然にも、マジック裁判の原告団のメンバーの方も出演されており、初めてお会いし、お話しすることができました。
とっても楽しい時間を過ごさせて頂き、これで4000円とは安すぎです。大阪はええなぁ(笑)。

さて、火曜日に東京に戻り、夜は、ジャズピアニストの巨匠である、前田憲男さんhttp://www.jazzpage.net/maeda_norio/のコンサートへ妻と出掛けました。
前田さんとは、先月共通の知り合いのシンガーソングライターの方からの紹介を受け、懇親会に出席させて頂き、そこで私の得意のマジックを披露したのがきっかけで、すっかり前田さんのお仲間の一人に加えて頂きました。その時のマジックの模様は、私のミクシィhttp://mixi.jp/show_friend.pl?id=3371255 上に、写真や動画がございます。

セイコープレゼンツとあって、時計や時をテーマにした演奏会でした。1部は、2台ピアノによる演奏、2部は、ヴィヴァルディの「四季」を、弦楽合奏とピアノトリオという編成で、前田さんがアレンジした演奏で、とっても面白い演奏会でした。

アンコールでは、純粋にピアノトリオの演奏をしていただき、いずれも70歳を超えたおじさま達が、実にリズムに乗って、すがすがしく、かつ、とっても格好良い、ジャジーでかつ、グルービーな演奏で、とっても感動しました。

久々に文化レベルの高い連夜のお話しでした。

投稿者 ono : 16:56 | コメント (4)

2008年11月13日

【マジック裁判・民事】控訴申立て及びカンパのお願い

先日、敗訴判決を受けたマジック裁判(民事編)の件でございます。
記者会見場で、原告団長である藤山新太郎氏が「最高裁まで徹底的に争う。」という趣旨の発言をいたしました。原告団が総勢98名おりますし、中には「控訴すべし」「控訴すべきでない」等、様々なご意見だと思いましたので、原告団全員に意見を求めるべく、委任状の送付とカンパのお願いを任意でお願いしたところ、「是非控訴審、頑張ってください。」「応援してます。」という力強い声が多く、カンパも有り難いことに集まり始めましたので、昨日(11/12)、控訴を申し立てましたので、報告します。

ただ、控訴審も、皆様のカンパによって行う以外に資力がございません。原告団の方々、また、原告団には加わっていないけど、趣旨に賛同して頂ける方々、何卒カンパを頂きたく、ご協力の程お願いします(一人、一口1000円で、一口以上であれば、いくらでも構いません)。

 【振込先】
三井住友銀行 巣鴨支店
普通 7098744
マジック裁判カンパ 弁護士 小野智彦

なお、控訴審からは、外岡潤弁護士が加わります。彼もマジック愛好家の一人であり、協力しながらやっていきたいと決意を新たにしています。

以下に、この裁判と判決の概要を記しておきます。ご自由に転載してくださって結構です。
 

私たち原告団は、一審で、被告らの不当な種暴露放送によって、我々が所有しているギミックコインの財産的価値が下がった、ということをメインに主張しました。それは、あたかも推理小説を買ったそばからその結末を公表されるがごとしであり、当然「金返せ。」となります。これと同じ理屈を立てました。
これまでは、特にクラシックマジックについては、その種の部分が著作権や特許権のような法的保護になじむものではありませんでしたので、不当に種を明かされても法的な土俵に乗せることは困難だったのですが、先のような理屈で勝負できると考えました。
もちろん、テレビ局による種暴露放送の内容が、不当、違法であることが前提となりますので、私たちとしては、犯罪報道に際して「なぜ種を暴露する必要があるのか。」ということを問い続けてきたのです。

ところが、裁判では全く議論がかみ合わず、平行線のままでした。テレビ局の主張は、手品の種は調べればわかるし、道具を購入すればついてくるものだし、「絶対的な秘密」には当たらず、種明かしは「秘密の暴露」には当たらず、放送は不当、違法ではないとの主張を相変わらず続け、10月30日に下された判決は、このようなテレビ局の主張を追認する形になりました。
判決の引用部分です。
「本件報道の対象となったギミックコインの存在及び奇術の種は、本件報道以前から、それを説明する書籍やギミックコインを購入した際に付されている取扱説明書等によって一般に知り得る状況にあったものであり、現在も上記の書籍等やインターネット上の記事において知り得るところ、これらは本件報道でのギミックコインの種の説明によってされるようになったものではなく、本件報道とは関係がない」
裁判の中で、あれほど書籍や取扱説明書での説明と、テレビ局による全国放送とは、性格が全く違う(求めて行き着く情報と、晒される情報の違い)ということ、そして、マジックの種がマジックの現象の命そのものであることを、裁判所は全く理解していないことが、ただ露呈されただけでした。この事実誤認が前提となり、こちら側の請求は全て棄却されたのでした。

 私たちは裁判の中で、種明かしには、大きく分けると3種類あると主張しました。
① レクチャーとして指導目的で種を「教える」場合。
② 学習目的でお金で種を買う場合(ギミックを購入した時の解説書面を含む)。
③ 単なる「暴露」の場合(興味本位の場合を含む)。最後の場合を、特に英語では''exposure''と表現しています。的を得た表現だと思います。

本件は、③以外の何ものでもない、全く根拠不明な種の「暴露」だったのです。しかしながら、判決は、「被告らが本件非議事実をテレビジョン放送によって視聴者に分かりやすく報道するために、単にギミックコイン自体の映像及びこれに対する出演者等の説明、ナレーション等の音声情報に加え、ギミックコインの現物及びその一般的な使用方法を実演する映像などを用いた説明によって、ギミックコインの構造ないし仕組みを動きを伴って説明したことが不相当なものとまでは認められず、この実演等による説明過程でギミックコインの種が視聴者に明らかになることもやむを得ないものと認められる。」と示されました。全くマジシャン側の事情が汲まれていない内容となっています。

中々裁判官に理解させることは難しいのかも知れませんが、精一杯力を尽くしていきたいと思います。ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

 

投稿者 ono : 17:26 | コメント (2)

2008年11月12日

【ガッシュ訴訟】11/11 和解成立しました。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081112k0000m040029000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20081112/20081112-00000924-fnn-soci.html

1 被告は、原告に対し、原告所有の漫画原稿を紛失したことにつき、謝罪する。
2 被告は、原告に対し、本件和解金として金255万円の支払義務あることを認める。

これが、和解内容の骨子です。一応、勝訴的和解と考えてよろしいかと思います。

この和解で、私たちが目指したものは、大きく3つありました。
一つは、謝罪文言を入れてもらうこと。
一つは、できるだけ高い賠償金額を支払ってもらうこと。
一つは、漫画原稿の美術的価値について、そして、今後の賠償基準について共同提言を行うこと。もし、これができない場合には、【美術的価値】という言葉を、和解文言に盛り込んでもらうことでした。

まず、謝罪文言を入れることについては、上記のとおり、満足のいく結果になりました。和解調書に、謝罪文言を入れることはむしろ稀なこともあり、しかも、「陳謝」「遺憾」などという曖昧な言葉ではなく、「謝罪」という文言を入れることができたのは、良かったと思います。

次に、金額面ですが、これは小学館が値切ってきたというわけではありません。
第1回の和解期日の時に、こちらから提案した金額でした。美術的価値から換算される原画一枚の価格を算定するのは、確かに難しく、仮に裁判上の鑑定になったとしても、納得できるような金額が出てくるかといわれると、保守的な裁判所の思考からすると正直なところ疑問符でした。であれば、将来の同種紛争の基準になるべく、賠償基準についての提案をし、その基準に則って算定した金額を和解金額として示そうということに、雷句氏と相談して決めました。それが255万円という金額です。
残念ながら、算定基準の内容(255万円の内訳)については、口外しないという前提での和解になりましたので、申し上げられませんが、決して不合理な金額ではないと考えておりますし、一応、こちら側が申し出た金額を小学館が受け入れたという意味で、8割方満足な結果だったと思います。
内訳を明示できなかったことは残念ですが、それでも、単純計算すれば、カラー原稿1枚あたり51万円の賠償額が払われたことになり、そのような前例ができたという意味では、意義のあることではないかと考えています。「原稿なくしたら、ただでは済まされないぞ。裁判も辞さないし、こういう前例もあるぞ。」ということが言えるだけのものは作れたのではないか、と思います。

最後に、共同提言です。
実は、平成6年に東京地裁で和解に至った、矢沢永吉そっくりCM事件というのがあり、そこで行われた共同提言を参考に、本件について下記の共同提言を作ってみたのです。

                            記

(1)創作者の創造性が作用する社会活動においては、関係者が創作者個々人の創造性・オリジナリティに敬意を払い、これを尊重する風土を確立することによって、文化の健全な発展の基礎が形成される。殊に、漫画出版の場合には、漫画の原稿そのものが商品化するのに不可欠のものであり、かつ、漫画のストーリーと相俟って、漫画そのもののもつ視覚的印象に美術的価値があるのであって、これらに携わる者は、これらの価値を見いだした創作者の意向を十分に尊重する姿勢が必要である。
 (2)我々は、漫画原稿が出版社において扱われる場合には、法律上又は倫理上、次のようなルールが守られなければならないと考える。
   一 出版社は漫画原稿を預かった場合には、その原稿の価値を尊重し、善良なる管理者としての注意義務を持って、それを管理しなければならない。
   二 出版社が預かった原稿については、出版できる状態、つまりポジフィルム化した段階で、速やかに漫画家に返却し、必要以上に原稿を管理してはならない。
   三 (この項目には賠償金の倍率設定が入っていましたが、今回の和解内容にて、「金額の内訳を公開しない」との約束が入っていますので、ここでは公開する事はいたしません。) 

これができれば、そのまま新聞等に記事掲載していただき、後世に残る基準になるわけですから、ただ判決をもらうよりも数十倍有意義なものになると思い、雷句氏とともに頑張ってきました。
小学館もこのような共同提言を行うことによって、出版界をリードする立場にもなるわけなので、決して不利益なことではないどころか、今回の汚名を返上するチャンスにもなったであろうに、大企業特有の論理からか、実現できませんでした。残念です。

美術的価値の文言についても、裁判所からも、相当小学館に対してプッシュして頂いたのですが、折衷案として「原告が主張する美術的価値のある漫画原稿」という限度で入れるというものが出てきました。しかしながら、このような中途半端なものを入れるよりは、この美術的価値は文言にはなくても、金額に反映されていると考えることは、誰もが判断できるであろうことを考え、あえて省くこととし、上記のような和解条項となりました。

最後の点は、確かに苦渋の選択でした。しかしながら、最後に和解をして終結させる決意をしたポイントとしては、判決で「美術的価値」が仮に認められたとしても、今回の和解金額よりは相当低額になるであろうこと(通常、価格賠償がなされれば、慰謝料支払の命令は出されないこと、裁判所の鑑定が非常に保守的であること等)を考えると、とりあえず、こちら側の提案する金額を小学館が受け入れたことと、1円でも高額な賠償金の支払いを小学館にしてもらい、原画紛失に対する高額賠償支払いの前例を確実に作ることという点にありました。
雷句氏にも、「意義のある裁判だった」とのコメントを頂いていますので、判断は間違いではなかったと思います。

今回、一漫画家が、小学館という巨大企業に対し、果敢にも戦いを挑みました。しかも、出版社を敵に回すわけですから、他の出版社に対しても、悪い印象を与えかねないという、大きなリスクを背負っての戦いでした。誰もこんな戦いができずに、泣き寝入りをしてきた中で、雷句氏が声を上げました。それに共感をして、たくさんの雷句氏のファンの方、漫画愛好家の方、プロの漫画家の方が声援を送ってくれました。
権利のための闘争のために、勇気を持って果敢に立ち上がった雷句氏に拍手を送りたいと思います。また、そのような雷句氏のお手伝いができたことは、弁護士冥利に尽きると思っています。

これまで応援して頂いた皆様、ありがとうございました。

投稿者 ono : 11:07 | コメント (3)

2008年11月07日

小学校お受験

先月末から、今月頭にかけて、息子の小学校お受験でした。もちろん、両親の面接試験もございます。
ここ数ヶ月は、面接の準備、願書のネタ集め、下書きから清書にかけて、夫婦で色々と議論しながら、子どもの小さい頃からの思い出を辿りつつ、充実した日々を過ごしてきました。
 
ちょうど1年前頃から小学校受験を意識し始め、いわゆる受験本や合格体験記などを読みあさり、どんな学校があるのか色々と調べ、調べているうちに小学校独特の受験に対する特徴のようなものがわかるようになってきました。
つまり、小学校のお受験は、必ずしも子どもの試験の結果だけで決まるものではないと・・・・

そんな中、子どもの実力だけが評価の基準となる小学校もあることが分かり、その中でも最難関の学校を目指して頑張ることを決意し、実際に準備を始めたのが、今年のゴールデンウィークあたりでしょうか。

それからというもの、子どもは妻の指導の下、集中して勉強を初め、めきめきと力を付けてきました。妻は勉強を担当、私は運動を担当と役割分担をし、早朝に30分から1時間、子どもと一緒に運動を続けてきました。
幼児教室にも、毎週末付き添い、子ども達が頑張る姿を見守ってきました。マスコミ等で報道されるような悲壮感は全くなく、むしろ可愛らしい子ども達が元気に楽しそうに学んでいるのが、とても印象的でした。

でも、なんと言っても勉強面がメインです。妻と子どもの二人三脚は、司法試験を経験した私から見ても、実に見事なもので、お互いに甘えを排除し、見事に「克己」したというにふさわしい、あっぱれなものでした。

本命を受け終わった時の息子の顔は、実に充実感があふれ、「少しは緊張したの?」と聞くと、「あたりまえじゃん。気合いが入ったよ。」とのこと。その顔に、逞しさすら感じました。

小学校受験に関しては、色々と言われますが、我が家では、こんなに真剣に子どもと向き合い、子どもとともに長期にわたって家族一丸となった経験ができて、とても良かったと、結果を聞く前から「感無量」という心境でした。

そして、第一志望 『合格』
「やったーーーーーーーっ!」

私が司法試験に合格した時の喜びなど比較にならないほど、嬉しい瞬間でした。
「よく頑張った!!」
そんなふうに、息子と妻を褒めてやりたい気持ちで一杯です。

投稿者 ono : 22:54 | コメント (9)

小学校お受験

先月末から、今月頭にかけて、息子の小学校お受験でした。もちろん、両親の面接試験もございます。
ここ数ヶ月は、面接の準備、願書のネタ集め、下書きから清書にかけて、夫婦で色々と議論しながら、子どもの小さい頃からの思い出を辿りつつ、充実した日々を過ごしてきました。
 
ちょうど1年前頃から小学校受験を意識し始め、いわゆる受験本や合格体験記などを読みあさり、どんな学校があるのか色々と調べ、調べているうちに小学校独特の受験に対する特徴のようなものがわかるようになってきました。
つまり、小学校のお受験は、必ずしも子どもの試験の結果だけで決まるものではないと・・・・

そんな中、子どもの実力だけが評価の基準となる小学校もあることが分かり、その中でも最難関の学校を目指して頑張ることを決意し、実際に準備を始めたのが、今年のゴールデンウィークあたりでしょうか。

それからというもの、子どもは妻の指導の下、集中して勉強を初め、めきめきと力を付けてきました。妻は勉強を担当、私は運動を担当と役割分担をし、早朝に30分から1時間、子どもと一緒に運動を続けてきました。
幼児教室にも、毎週付き添い、子ども達が頑張る姿を見守ってきました。マスコミ等で報道されるような悲壮感は全くなく、むしろ可愛らしい子ども達が元気に楽しそうに学んでいるのが、とても印象的でした。

でも、なんと言っても勉強面がメインです。妻と子どもの二人三脚は、司法試験を経験した私から見ても、実に見事なもので、お互いに甘えを排除し、見事に「克己」したというにふさわしい、あっぱれなものでした。

本命を受け終わった時の息子の顔は、実に充実感があふれ、「少しは緊張したの?」と聞くと、「あたりまえじゃん。気合いが入ったよ。」とのこと。その顔に、逞しさすら感じました。

小学校受験に関しては、色々と言われますが、我が家では、こんなに真剣に子どもと向き合い、子どもとともに長期にわたって家族一丸となった経験ができて、とても良かったと、結果を聞く前から「感無量」という心境でした。

そして、第一志望の合格通知がやってきました。
「やったーーーーーーーっ!」

私が司法試験に合格した時の喜びなど比較にならないほど、嬉しい瞬間でした。
「よく頑張った!!」
そんなふうに、息子と妻を褒めてやりたい気持ちで一杯です。

投稿者 oreirei : 08:48 | コメント (0)