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2008年09月30日

【オカリナ】オカリナの思いで 第2部~第4部まで

前回の第1部から少し時間が空いてしまいましたが、思いの外好評でした。
今日は、
第2部 宗次郎さんのCDを購入
第3部 アルトのC管
第4部 ある庭園で
をお届けします。

楽しんでお読み下さい。

2 宗次郎さんのCDを購入

  購入して1週間程経ち、ある程度吹けるようになると、「プロの演奏家っているんだろうか?」と気になり、また病院帰りにヤマハへ寄り、CDを探した。「いたいた。宗次郎っていう人がいるんだぁ。これは買って聴いてみないと・・・」
  自宅に戻り、早速聴いてみる。実に鮮やかな演奏。買ったのは「アーリー・タイムス」という彼のベストセレクション。1曲目の「道」という曲から頭をガツーンと張られたような衝撃。何と美しいのか・・・。オカリナはこんなに奥深い演奏もできるんだぁ。」 というのが、偽らざる感想。「四季」「心」と僕好みの曲が続く。「思い出の小箱」は実に心にしみ入る感動的な曲だった。早速CDを聴きながら音をとって演奏してみる。我ながら自分の演奏に酔ってしまう・・・(笑)。 何かソロの曲はないかと思い、CDを聴き進めると「小鳥の歌」という曲があった。4曲の無伴奏ソロの組曲であり、まるで小鳥がさえずっているかのような見事な演奏である。 「よし、当面の目標をこの曲にしよう。でも、今持っているF管ではこの音はでないなぁ。ピッコロのC管だったら音が出そうだ。これを手に入れよう。」
  結局、実家にいる間はこれを手に入れる金銭的な余裕がなく、東京に戻ってから手に入れることになる。白色のアケタのピッコロオカリナを手に入れた。

3 アルトのC管

  クラシック好きな僕は、よく中古のCD屋さんへ行っては安くCDを買ってきていた。そのなかのお気に入りの曲でロストロポービッチが弾く、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番という曲がある。 その組曲の中に「ブーレ」という曲があり、実に楽しくもあり、悲しくもあり、懐かしくもなるような曲がある。この組曲を18世紀オーケストラの指揮者として有名な、フランス・ブリュッヘンというリコーダー奏者がアルトリコーダーでレコーディングしているCDを ちょうど手に入れたこともあり、もしかしたらオカリナでも演奏できそうだなと思い、今度はアルトのC管のオカリナが欲しくなった。多少のアルバイト代が出たときに、本を一冊買うのを我慢して楽器を買ってしまった。紫色のアケタのアルトC管。 早速、ブーレを吹いてみる。
  「お~、ブリュッヘンの演奏に近くなってきたぞぉ。」と、一人感動していたものである。
  C管を2種類と、F管の計3本を手に入れ、これで音域的には持ち替えさえすれば何の曲でも吹ける環境が整った。当時の流行りの曲から、ディズニー音楽を自分で勝手にメドレーに編曲したもの、クラシックと、知っている曲を次から次へと毎日のように演奏したものだった。

4 ある庭園で

  東京には、少し下町の方へ行けば、意外にも緑豊かな庭園があったりする。僕はそういう日本庭園が大好きで、暇を見つけては探索をしたりするのだが、この日は門前仲町にある「清澄庭園」という紀伊国屋文左衛門が所有していたという庭園へオカリナを持ってブラッと出かけた。 平成7年の12月ころのお話。そこで吹いたら気持ちいいだろうなぁと思いながら、恐る恐るオカリナを持ち出して吹いている内に、気持ちよくなって一心不乱に吹き始めてしまった。気が付くと背後に人影が・・・ 「やばい。注意されるかな?」と思いながら、振り返ると若い娘さんを連れ立ったお母さんが話しかけてくる。「今演奏していたディズニーの曲、もう一度吹いてもらえませんか?」知らない人に吹いて聴かせるのは初めてのこと。でも、そんなことを言われて嬉しくないはずがなく、 アンコールに応えることにした。彼女たちはいかにも楽しそうに僕の演奏に手拍子を添えてくれる。
  彼女たちにお礼を言われ、その場を後にして庭園内をブラブラしていると、今度はおじいちゃんに声をかけられた。「今度こそ注意をされるのか?」と思いきや、「君がさっき笛を吹いていたのかな?実に良い音色だね。僕は詩を詠むんだが、君の音色を聴いて一句創ったところなんだ。」 と声を掛けてきた。ディズニーの曲を吹く前に、実は宗次郎さんの「思い出の小箱」と「小鳥の歌」を吹いており、その曲に感動したようだった。
  「その歌、僕に聞かせてもらえませんか?」
 と聞くと、一筆書いて僕にプレゼントしてくれた。
  「清澄の 水面を渡る オカリナの 音色を耳に 何をか思わん」
  確か、このような歌だった。感動的な瞬間だった。僕の演奏が人の心を揺さぶっただなんて。 そのおじいちゃんにお礼の気持ちを込めて、「思い出の小箱」を再び演奏した。
  そのうち、その庭園に遊びに来ていたいろんな人が、「いいわねぇ。」「いい気持ちになったよ。」なんてことをわざわざ声を掛けに来てくれ、嬉しい一日だった。

投稿者 ono : 2008年09月30日 18:47

コメント

楽器が弾けるっていいなぁ・・・うらやましい
演奏の出来ないわたしはそのため聴く専門
おかげでいい音(望むべく音色やヴォーカル)を求め
オーディオ機器にはまってしまいとんでもない出費
「これ!」という機種にたどりつくまで大変でした

電子仕掛けでない生楽器、しかもソロ演奏はまやかしがきかない
まさに演奏する人の表現力がすべてです
そのぶんデジタルにない温かみがでてくるんですよね

投稿者 希美 : 2008年10月01日 06:45

>希美さん

コメントありがとうございます。オカリナ、易しいですから、やってみられたらいかがですか?
楽器は、独学で勉強するよりも、先生について習った方が、数倍上手くなります。だいたいの方が、独学で初めて上手くいかずにあきらめてしまうのですね。
もったいないと思う限りです。

投稿者 小野 : 2008年10月07日 18:42

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