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2005年05月25日

マジックと法律

以前、マジックについて書いて以来、すっかりマジックに嵌ってしまい、今では人前で披露するようなちょっとした「マジシャン」になっている(笑)。

マジックで如何にお客さんをびっくりさせるか、というのは、実はしゃべりの内容、つまりそのストーリー性が占める比重が結構大きい。同じ技や同じトリックを使っても、ストーリー次第では不思議に見えたり見えなかったりするものだ。

マジックの世界のテクニックで、「ミスディレクション」というものがある。簡単にいえば、「あっ、UFOだっ!」と指さして、相手が指先を見ている隙にいたずらをするというもの。まぁ、こんな簡単ではないが、お客さんの気を別のところに逸らしながら、マジシャンの思惑を実現させるという手法である。ミスディレクションを和訳すると、「誤導」ということになる。

もう一つ、マジックの世界の重要なテクニックとして、「マジシャンズチョイス」というものがある。相手に任意に選ばせているように見せかけて、実はマジシャンの思うものを選ばせるという方法である。昔、交渉術の一つとして、「Noと言わせない交渉術」という本を読み感銘をうけ、仕事に活かしているところがあるが、まさにそんなようなテクニックである。

弁護士の仕事として、裁判においては、お互いの弁護士が頭をひねりあって、如何に裁判官が「さもありなん」と納得できるようなストーリーを作ることができるか、が勝負である。そして、如何に相手方本人を尋問においてつぶすか、あるいは、こちら側に有利な供述を引き出すかが勝負である。それらをするために、「誤導」尋問(本当は法的には禁じ手になっているが・・・)をしたり、思うつぼの供述を引き出すために色々とタネをまいたりということをするのである。

マジックは、趣味のひとつとしてとても楽しいもので、いかにしてあっと言わせてやろうかということを、四六時中考えるようになり、人生そのものが何となく楽しくなってくるようなところがある反面、思いっきり仕事をするうえで必要な技術を使うので、仕事面でもマジックから学んだことが活かされることが多い。

良い趣味を見つけた(笑)。

投稿者 ono : 19:09