2004年06月22日
性犯罪
私は、刑事事件をよく扱うが、なぜか性犯罪が多い。そういえば、修習生時代に検察官修習で、初めて担当した事件も、痴漢事件(ぐ犯条例事件)であった。
当時、このような事件を犯す人は、陰鬱な生活を送り、陰鬱な性格をした人が多いと思っており、取り調べにおいて、「こんなことをするんだったら、風俗にでも行ったらどうかね?」と言ったことがあったが、「よく行ってます。」という返答だった。
その後、弁護士になり、痴漢、強姦、強制わいせつ等々、様々な性犯罪を扱ったが、決まって依頼者は、ごくごく普通の青年で、「もてそうもない」イメージからはかけ離れた人が多かったし、必ずと言っていいほど、特定の彼女あるいは奥さんがいる方であった。
彼らに共通する要素は、「不特定多数の人間との性行為には事欠かない」ということであった。
つまり、性風俗へよく行く人の場合は、お金を出せば、知らない人とすぐにそういう行為ができてしまう。あるいは、よくナンパをしてその成功率の高い人は、ナンパをすれば知らない人とすぐにそういう行為ができてしまう。
電車の中で、何となくフェロモンを発している女性の近くに偶々立ってしまった場合には、彼らは風俗店内でのいつもと同じ感覚で、いつもと同じことをしてしまうようだ。
以前、夜中にビデオを借りに行こうとふらふら出歩いた男性が、たまたますれ違ったタイプの女性の後を追いかけて、その女性のアパートまでついて行き、その女性がアパートの玄関を開け、入ろうとした瞬間、後ろからいきなり襲いかかって羽交い締めにし、「声を出したら殺すぞ!」と脅して、そのまま強姦行為に及んだ男性がいた。
また、夜のビル内で用を足そうと入っていったところ、タイプの女性とすれ違ったためそのままその女性がトイレに行く後をつけて、女性が用をたしている間に、隣の個室に入り込んで待機し、女性が出てくるやいなや羽交い締めにして「騒いだら殺すぞ!」と脅して、そのまま強姦行為に及んだ男性もいた。
彼らはいずれも、私と初めて接見したときに、「同意の上でのセックスだ」とのたまった。そう、彼らは、知らない女性と性行為をすることが日常茶飯事であり、そのきっかけとなる手段は、どうでも良いようで、何らの罪悪感もなく、次々と性行為を繰り返すのである。
考えてみれば、いかにも陰鬱そうで危なそうな人というのは、そもそも女性に対してどうこうするという勇気など毛頭なく、従ってこのような性犯罪は犯さない。意外と、見た目さわやかで、いかにも普通っぽい人の方が、こういう犯罪を犯している場合が多い。
世の女性の方々は、是非とも気をつけて頂きたいものだ。
投稿者 ono : 2004年06月22日 02:51